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- 2026/10/05
- メディア情報
【メディア情報】「Lonely Planet」に日本の温泉文化が紹介されています。
Lonely Planet「LOVE JAPAN」にて日本の温泉文化や長門湯本温泉にまつわるインタビュー記事が掲載されました。
2026年9月、Lonely Planet「LOVE JAPAN」にて、日本の温泉文化や長門湯本温泉にまつわるインタビュー記事が掲載されました。「Lonely Planet」は、全世界で大きなシェアを占める旅行ガイドブックです。実際に現地へ足を運んだライターが記事を執筆しており、その豊富な情報量から、世界中の旅行者に広く支持されています。
このたびの「LOVE JAPAN」は、日本の伝統工芸や慣習、文化、食事などを深く掘り下げた一冊です。30人の地元の人々による本物の視点や知見を紹介しており、各エッセイやインタビューを通じて、日本という国の「なぜ」を解き明かし、その文化の異なる一面を鮮やかに映し出しています。
コンテンツのひとつ「LIFESTYLE AND COMMUNITY」に設けられた「Onsen」の項目では、長門湯本温泉の元湯「恩湯」を運営する長門湯守株式会社の共同代表であり、当館代表を務める大谷和弘のインタビューを取り上げていただきました。記事では、自然や歴史、人々の営みが凝縮された「場所資本」として、温泉の持つ奥深い魅力を伝えています。また、土地の「物語資本」である開湯伝説がパブリック空間としての役割を担ってきた背景や、「湯道」の精神理念である、一・感謝の念を抱く、二・慮る心を培う、三・自己を磨くことついて触れられているほか、長門湯本温泉の歩みとともに、温泉でのひとときが単なる入浴にとどまらず、何世紀にもわたる日本の文化と精神性を体験する旅となることが記されております。ぜひお手に取ってご覧くださいませ。
温泉インタビュー(日本語訳)
Q: 温泉の魅力は何だと思いますか?
私にとって温泉の最大の魅力は、「場所資本」と呼んでいるものにあります。自然や歴史、文化、物語、人々の営みが一つの場所に凝縮されていることです。恩湯では、600年以上にわたり自然の力で湧き続け、戦国時代の殿様から地域の子どもまで、あらゆる人々を迎えてきました。温泉は人を本来の自然な状態に戻し、平穏な気持ちを取り戻させてくれます。その意味で、温泉は現代のユートピアとも言えるでしょう。Q: 全国の温泉には「開湯伝説」がありますが、なぜ重要なのでしょうか?
多くの伝説では、温泉の発見を動物や僧侶、あるいは神仏の神託によるものとしています。その目的は独占を防ぐことです。共通の物語に根付かせることで、温泉は地域全体の共有財産として保たれました。こうした伝説は、私の言い方では「物語資本」と呼んでいて、日本社会における温泉のパブリック空間としての役割を担ってきました。Q: 初めての人にとって温泉のマナーは厳しく感じられますが、どう説明しますか?
制約ではなく、思いやりの表れと考えています。湯道では、一・感謝の念を抱く、二・慮る心を培う、三・自己を磨くという三つの原則を教えています。まず体を洗い、タオルを湯に入れないことなどで調和が生まれます。小さなタオルで体を隠すような控えめな行動も、恥じらいの心を表しています。湯道の精神を理解することで、入浴とともに心の落ち着きも味わえます。Q: 入浴以外で、温泉街の魅力は何ですか?
印象に残るのは、食事や建築、地域の人々の習慣(ハビトゥス)が作り出す固有の雰囲気です。恩湯では、子どもたちが1メートルの浴槽に身を合わせて成長を実感する経験が世代を超えて受け継がれています。長門湯本はまた、開湯伝説に根ざした神仏習合の精神を体現しています。伝説によれば、神社の住吉大明神が地域の大寧寺の禅僧に感謝して恩湯を与えたとされます。この信仰・儀式・地域の実践の融合は、寛容さや思いやり、共同体意識を育み、温泉でのひとときが単なる入浴ではなく、何世紀にもわたる日本の文化と精神性を体験する旅となります。